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お札や数珠、パワーストーン等、物販を勧めてくる占い師は詐欺占い師?

2016/10/12

占い師に相談している際に、何かのグッズを勧められた経験はありませんか?
「運が好転する」「災厄から身を守ってくれる」など、縁起の良いものであったり、あるいはお守りのような役割を果たしたりするグッズは多く存在します。
そして、占いとも親和性の高いこれらのグッズは、しばしば、関連付けられて一種の商売として成り立っていることもあるようです。

利用している側としては、占い中にグッズを勧められると「怪しい…」と思ってしまいがちですが、実際のところ、どうなのでしょうか。

物販=詐欺、とは限らない!

結論から言ってしまえば、物販を勧めてくるからといって、その占い師が必ずしも詐欺であるとは限りません。
占いもれっきとした商売であり、占い師はそれを仕事にして生活をしています。
ただし、占いだけで十分な収入を得られている占い師は少ないという現実もあり、占いのノウハウを活かして物販を行っているという方もいらっしゃいます。
つまり、物販として行う以上は、少なからず収入のために物を販売しているのは確かです。
もし本当にお金を得る必要が無いのであれば、そもそも物販自体をしないはずですし、何かグッズを作ったとしても無料で提供するはずですよね。
しかし、もう一度言いますが、占い師はボランティアではありません。
職業であり、ビジネスです。
もちろん、質の高いサービスやグッズを提供するという前提があれば、の話ですが、自分が提供するものをセールスする権利がありますし、それらを提供する代わりに、正当な対価を受け取って然るべきなのです。
ですから、占い師が物販を勧めてきたからといって、条件反射のように「これは詐欺だ!」と判断するのは、占い師に対して大変失礼な行為であるということは、まずご理解いただければと思います。

…とはいえ、お互いの利益になるような、適切な形でグッズを販売する優良な占いや占い業者が師がいる一方で、残念ながら、効果の無い(あるいは薄い)グッズを押し売りすることで儲けようとする悪徳な占い師や占い業者があることも事実。
占い業界に限った話ではありませんが、玉石混淆の状況です。
したがって、重要となるのは、物販を勧めてくることを頭ごなしに嫌うことではなく、「悪徳な商法をどう見分けるか」という点になります。

悪徳な占い師・業者の見分け方

過剰に不安を煽ってくるなら要注意

鑑定の途中、「3ヶ月後、あなたの身に、命に関わる大きな災いが降りかかります」なんて言われたら、不安になりますよね。
さらにその後に「しかし、このお守りを身に着けていれば、その災いは必ず避けられます」などと言われてしまえば、たとえお値段が高くても「でも、これで命が助かるなら…!」とついつい購入しそうになってしまいますが…
そこで踏み止まってください。
それこそが、悪徳商法の典型的な手口です。

人間は、「不快なこと」を避けたがる傾向にあります。
この例で言えば、占い師にこのように言われてから3ヶ月間、当たるか当たらないかに関係なく、相談した人はずっと不安や恐怖を抱え続けることになります。
それが非常に不快なことであるということは、想像に難くないでしょう。
だからこそ、高いお金を出してでも、その恐怖や不安からいち早く抜け出したいと思うようになってしまうのです。

そもそも、優良な占い師であれば、過剰に不安や恐怖を煽るような発言はせず、たとえ実際に厳しい内容であっても、相談者のことを思って伝えてくれるでしょう。
多くの方は、そもそもそれらの感情を解消したいがために占い師に相談しているのですから、優れた占い師なら、不安や恐怖が人に及ぼす影響というものを理解しているはずです。

断ってもしつこく勧めてくるのも要注意

さらに注意したいのは、「断っているのにもかかわらず、しつこく勧めてくるパターン」です。
ただ、これに関しては、勧められた方の対応にも原因があることも往々にしてあり得ます。
勧められた方としては断っているつもりでも、「あ、いえ…」「それはちょっと…」などといった感じで曖昧な態度を取っていると、相手も「まだ見込みがある」「買おうかどうか迷っている」と判断し、売り込んでくることが多いのです。
確かに、勧められてすぐは迷うかもしれません。
ただ、返答を先延ばしにしたところで、悪徳占い師や悪徳業者相手にはロクなことはありません。
勧められたものを断ると決めたら、まず「私には必要ありません」ときっぱり、はっきりと断るようにしてください。
相談者のことをきちんと考えている優れた占い師であれば、相談者の意思を尊重し、その時点で勧めるのを止めてくれるでしょう。
それでもしつこく勧めてくるようであれば、その相手は悪徳商法をしようとしている可能性が高いと言えます。

以上、お話しして参りましたが、最後にもうひとつ。
実態を理解した上で、それでも「物販を勧められること自体が不安だ」というのであれば、「物販を勧めることは一切ございません」「占い師が物販を行うことを禁止しています」といった文面を、利用者にとって分かりやすいところに明記している占い師や占いサイトを利用するという手もあります。
不安なことを相談するために利用するのに、余計な不安を抱える必要はありません。
ぜひとも、自分のニーズに合った占いサービスを探してくださいね。

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